神社祭祀

宅神祭 竈祓穢除(かまばらひけじょ)通称:解除(けじょ)

母里地区では、古来より年末に氏子全戸を廻り、台所の竈荒神(かまどこうじん)を祀る竈祓穢除祭が伝わっております。
これは、本来「竈の神」(火と水と地の神)に一年間の感謝を捧げる全国的に行われている祭祀ですが、母里では神職が竈荒神関札と竈荒神幣を各戸に配りながら祭祀を行う宅神祭(たくしんさい)として伝わっていて、一年間の家内の様々な穢のお祓いと食べ物等への感謝と来年一年間の家族全員の無病息災を祈り、火伏乃神でもありますので火事等に会わないよう祈る祭祀です。
元々は各戸を廻り、台所の竈(くど)の上にある神棚の前で行う祭祀でしたが、近年の社会環境や生活環境の変化にともない、各家の玄関先や、地区の集会所で集合祭祀を行うことが増えて参りましたが、祭祀意義も深いこの祭祀は今後とも続いて欲しいと願います。


竈祓穢除祝詞(一部)
竈祓穢除祝詞

竈祓穢除関札袋
竈祓穢除関札袋

竈祓穢除関札と竈荒神幣
竈祓穢除関札と竈荒神幣